Japan Italy Bridge interviews: Kenta Kambara and Nobuyuki Arai

今回の『Japan Italy Bridge Interviews』は車椅子ダンサーかんばらけんた氏(神原健太) と映像監督新井延幸氏のインタビューです。お二人は前回の特集したGerbera Designの「KUDEN by TAKAHIRO SATO」とコラボ企画を行われました。完成PVは間もなく配信することになりますが、この際、お二人はその撮影のきっかけや経験についてを語ります。

JIB: まず、ちょっと自己紹介してください。
K: かんばらけんたです。「二分脊椎症」という障害を持って生まれ、フリーの車椅子ダンサーとして活動しています。
システムエンジニアとしても働きつつ、大道芸や空中芸のパフォーマーとしても活動しており、2016 年にリオパラリンピックの閉会式に出演しました。

A: 新井延幸と申します。写真専攻で大学を卒業した後、ドイツやチェコに渡り写真を撮り続け、2014年より本格的にフォトグラファーとして活動を始めました。2017 年より映像制作にも取り掛かり、2018 年から travel ビデオグラファーとしても活動しています。

JIB: KUDENとの繋がりのきっかけは?
K: きっかけは、最初は知り合いから出演をお願いしますと言われて、その後に佐藤さんから直接熱くて長いメッセージを頂いて出演が決まったという感じですね。
結構忙しい時期で、映像出演も多い時期だったので少し迷ったのですが、熱いメッセージを読んだのと、気になっていた撮影時期も柔軟に対応できるということで「じゃあ受けよう」と決めました。

A: 元々ダンサーのかんばらくんと知り合いだったので、彼から作品作りに参加しないかという話を聞きました。佐藤さんとは当時は面識はなかったんですけど、僕が作った映像をYoutubeで見てくださって、それで僕にお話をくれたということで、佐藤さんとはそこからがスタートです。

JIB: 今回のコラボレーションについてもっと教えてください。
K: 佐藤さんからオファーを受けて、ブランドコンセプトを伝えてもらって、新井くんから絵コンテをもらって、それを元に僕はダンサーとして振り付けを考えました。
この映像は衣装がメインなので「衣装を目立たせる動きは何なんだろう?」と。風に揺れてるような雰囲気だと服の特徴が出るかなと思って、手を上げて袂に風が当たるようにしたり、そういう風をキャッチできる動きや、ふわっとした動きみたいなものはどんなものかな?と。
あとは自分自身の今まで持ってる振り付けや技だったりを組み合わせて、現地の地形を見ながら「(新井くんが選んだ)この場所で踊るなら」というのものを重要視しました。

A: Samurai Mode Jacket自体もそうですし、佐藤さんには沢山熱い思いがあるなと思ったので、そんな中で自分がメチャクチャ好きな物を作っちゃっていいのか?と言うのも考えました。
勿論最終的に自分が好きなものを作るんですけど、佐藤さんが何を見ているのか、というの事に思いを巡らせました。例えば、ちょうど撮影の前に、悲しいお話ですけれど、縫製工場さんがなくなってしまったっていうお話を聞いたので、そんな佐藤さんのこの服に込めた思いを映像でも表現出来たらなと思いました。そしてその思いを表現するのがかんばらくんの動きなので、どうやったらかんばらくんの動きが大きく見えるんだろうと?と考えました。広大な場所で、自然の模様だったりテクスチャーがしっかりと出るような場所を撮影場所にも選びました。そういうところからアイディアをもらって作品を作りましたね。
Samurai Mode Jacket、かんばらくんの動き、佐藤さんの思い、そういった”発想の素”になるものが沢山あって、それを組み立てて映像にした、という感じです。

JIB: このPVでKUDENと協力したい理由は?
K: 先程も触れたんですけど、佐藤さんから直接頂いたメッセージを読んでやってみたいと思ったから、ですかね。本当に熱くて、長いメッセージだったので(笑)僕もありがたいことに、スケジュール的にも出来る仕事の量も限られているんですけど、やはり気持ちのある人と一緒に面白いことがやれるチャンスだと思ったので。

A: 実はこの作品を制作する前にかんばらくんと何度か映像を撮った事があったんです。その映像を佐藤さんが見てくれたんですけど…その時は簡単に撮ったということもあって、「またちゃんと撮りたいね」ってかんばらくんと二人で話していたんです。そんなかんばらくんから「新しい作品のお話がある」っていうことで連絡がきたので、是非やってみたいと思って参加しました。
佐藤さんとはその後会ってお話をさせていただくうちに、凄く熱い思いを持った人だなということを感じて。僕から見たら佐藤さんは年上で大先輩なんですけど、そんな佐藤さんが「僕で遊んでください」と言ってくれたので、かんばらくんと佐藤さんと映像を作ったら、率直に言って面白いものができると思いましたね。

JIB: この撮影をした後、この経験はどう思いますか?
K: 出来上がった映像を見ていただいたらわかる通り、結構大変でした(笑)凄い雨も降ってきましたしね。でもだからこそ出来た映像でもあるし、今となってはあの雨のおかげで出来た事というのもあったし、やっぱり楽しかったです。大変でしたけど、それも楽しかったですね。

A: 僕は毎回撮影では凄く緊張するんです。なので今回も最初から、結構プレッシャーでしたね。僕は何もないところから作品作りをするというより、今回だったら頭のなかでかんばらくんに何回も何回も踊ってもらって、そこでどんな曲が合うかを選んだんですけれど、もう何日も家にこもって、何十曲、何百曲と聞きました。
「恥ずかしいものは出せない!」みたいな気持ちも勿論ありますし。撮影当日でも、撮った映像を見直しながら「どうしたら更にいいものになるのか」っていうこと考えてました。
かんばらくんとは以前も一緒に撮影をしたことがあったんですけど、その時から、かんばらくんが現場で「それは出来ないな」と言ったところを見たことがなかったので、僕も「ああやってほしい」「もっとほしい」と色んな要求をついつい出してしまって。でもやっぱり、かんばらくんは応えてくれちゃうんです(笑)天気も良くなかったですけど、素晴らしいものができたと思います。

JIB: 今後の活動は?皆さんはまた一緒に何かをしませんか?
K: 今後も、ずっと面白いことをしていたいですね。具体的な目標でいうと2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開閉会式で踊れたらいいなと思っています。
特にオリンピックですね。今はオリンピックに車椅子で出られる競技はないんですけど閉会式とかは車椅子でも出る権利があるので。
自分で「車椅子だからパラリンピック」というような枠を作るんじゃなくて、オリンピックをちゃんと視野に入れて、よりパラリンピックに興味を持ってもらうためにオリンピックで踊る、というのは凄く意味があることだと思います。
このチームでまた映像が撮れたら…もちろんやりたいです。やりたいんですけど、「さあ果たして今回以上のものを作れるか?」と、自分が今回以上の振り付けができるか自信があるかと言われると100%あるわけではないです。それほど今回の映像には満足というか、想像以上のものができたと思っています。

A: 映像を撮っていくと、自分なりのルールが出来てくるんですけど、ものづくりをしていると「ルールって関係ないな」って思わせてくれるんです。なので、毎回今まで作ったものは忘れて、新鮮な気持ちで、ルールややり方にとらわれずにどんどん新しいものを作っていきたいなと思います。
このPVは僕の中でも凄くいいものが出来たと思うんですけど、勿論次に作る映像は更に素晴らしいもの、素晴らしいものに、と思いながら作っていますから、次回作も確実に素晴らしいものが作れると思います。
第2弾は具体的にいつ。どんなものを、というよりは、佐藤さんやかんばらくんのその時の気持ちを、それこそ新鮮な気持ちで見て、感じて、映像に活かせたらいいなと思います。

JIB: JIBのブログのため、日本とイタリアの関係は個人的にどう思いますか?
K: イタリアと日本の関係は、仲が悪いわけでは無いけど、すごく仲が良いということも無い印象があります。 でも、日本人はイタリア料理が大好きです。 もちろん自分もイタリア料理が大好きです。 イタリアに行ったことがないですが、いつか行きたいです。 そして出来るなら踊れると嬉しいです!

A: イタリアはファッションや料理、車などとてもかっこいいイメージがありまして、日本人はたくさんいい影響を受けています。
また個人的なことでは、イタリア人社長の下で働いた経験もあり、とてもユニークでスマートで親切、親しみやすいイメージがあり、彼の結婚式にイタリアまで行ったことがありましたが、日本の結婚式と比べて堅苦しくなくみんなで楽しもうという雰囲気がありました。
ブライダルの撮影で、いろんな結婚式を見て来ましたがその中でも、この結婚式はかなり色濃く頭に残っています。
もっともっとイタリアのスタイルを見ていい影響を受けていきたいですし、イタリア人から僕のようにいい影響を受けている日本人も少なくないと思います。
このように僕自身たくさんイタリアからいい影響をもらっていますが、果たして日本人はイタリアには何かいい影響を与えられてるのかはまだまだ分からないので、今後もビデオグラファーとして、情報を発信いて行く者として、日本のいいとこもイタリアに届けていければと思います。今回の映像もその中の一つで日本の着物からインスピレーションを受けたジャケットを羽織ったかんばらけんた君が刀を振るように戦い踊る姿勢の中に日本人の侍の雰囲気まで伝わればと思います。

JIB: 最後に、読者にメッセージを。
K: イタリアの方にこの動画を観ていただけると思うと興奮しています。 言語ではないダンスだからこそ、伝わる何かがあると嬉しいです。

A: 自分の作った映像が国を超えてたくさんの人に見ていただけることをとても嬉しく思います!
またこのチームで次回作を撮る話も出てきているので、これを機に僕たちのこれからの活動も注目していただけると嬉しいです。今後もいいものを発信していきますので期待していてください。

それはかんばらけんたと新井延幸の親密なインタビューでした!読んだ後、どう思ってますか?どう感じますか?Japan Italy BridgeのFacebookでご感想をシェアしてください!

また、今、インタビューに言及されたのSamurai Mode Jacketは新作商品のSamurai Mode Shirtと共にオンラインストアで発売しております!それ以外、豪華なビンテージ着物と羽織もストアで販売しておりますから、是非チェックしてください!

 

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