Japan Italy Bridge interviews: KUDEN – Part 1

Japan Italy Bridgeの新しいイニシアチブ『Japan Italy Bridge Interviews』唯一無二の日本企業を紹介企画です。このプロジェクトを皮切り取材はGerbera Design株式会社のCEO佐藤貴浩氏のインタビューです。

デザイン会社のGerbera Designが大成功を収めた「Samurai Mode Jacket」のKickstarterキャンペーンを実行したアパレルブランド「KUDEN by TAKAHIRO SATO」を運営しています。このキャンペーンは大成功で、資金目標を1000%を超えまして、世界中のさまざまなメディアから多くの注目を集めました。今回、この暴走成功の推進力CEO佐藤貴浩氏に彼の物語、ブランドの未来、そして日伊についてのことを訊きました。彼の感想を聴きましょう。

 

ーー まず、自己紹介と事業内容をお聞かせてください。

こんにちは。佐藤貴浩です。KUDEN by TAKAHIRO SATO(以下、KUDEN)のDesignerです。Gerbera Design株式会社(以下、Gebera Design)のCEOも勤める経営者の側面もあります。みなさん。よかったらTakと呼んでください。

私が経営しているGerbera Designは一度会社を破産させた経験や長年にわたりゲームや玩具などのエンターテイメント企業での新規事業を立ち上げきた経験を活かして、企業の新規事業の顧問として、事業へのコンサルティングを行いながら、そこで発生するクリエイティブを制作する会社です。

私は離れて暮らす軽度知的障がいと自閉症の息子と将来一緒に働ける事業を作るべく、Gerbera Designの新規事業として、海外へ向けてアパレルブランドのKUDENを立ち上げました。

 

ーー ビジネスを始めるのきっかけは?

私が最初に起業したのが2007年にデザインを受託する会社を設立したのが経営者としての出発点でした。父と母が同時に癌になってしまい、両親の看病をする必要があって、当時大きな玩具メーカーのグループ会社に勤めていた私は、会社を辞めて起業したのが経営者になった切っ掛けです。

その経営していたデザイン会社を、私はハードワークがたたって、倒れてしまい会社を一度畳んでいます。 その時の従業員やお客さまに迷惑をかけて、愛する家族とも離れる事になったダメな経営者でした。

そんな大きな失敗をした私が経営者として再挑戦を決意したのは、離れて暮らす軽度知的障がいで自閉症の息子と、将来一緒に働く場所を作ろうと決意したからです。現在のGerbera Designの経営コンサルティング+クリエイティブの事業では、障害者雇用を産むには適した事業ではないと感じ、そこから、新しい事業を模索する日々が続いていました。

新規事業を模索する中で、これからの時代に望まれている物で、私がデザイナーとして何が出来るか?デザイナーとしてモノを大切に使う。ロングライフデザインを私は好むし、そういうデザインを世に出す事業を始めたいと考えていた時に母親の遺品のキモノをみて、キモノをインスパイアした現代にあったキモノに再定義、再起動したら面白いし、「自分が着たい」と素直に感じたことがSamurai Mode Seriesをデザインした切っ掛けになりました。そしてこの服をKUDENとして世界に向けて出すことに決めました。

海外をメインターゲットにブランドを展開している理由は、障害ある息子と働く場所を作るためには障害者雇用などにも取り組んでいく為の戦略です。

これから人口が少子化で激減する日本国内の景気を考えると、健常者と呼ばれる私たちの年金や社会保障がどうなるかと言われている中で、私の息子のような個性の子供たちの支援が自然に手厚くなっていくでしょうか?

その懸念から国内だけに頼らず、海外向けで稼げる状態をなんとしても作らないとせっかく雇用できた子供たちを路頭に迷わすことになってしまいます。そのためにスタートアップから海外向けを強く意識して事業を組み立てています。

まだまだ、遠い道のりですが、息子との唯一の約束なので、必ず果たしてから死のうと思ってます。

 

ーー 経営をする中で特に意識しているところは?

私が会社を一度潰した経験から、経営者として再挑戦で心がけている信念は一言でいえば、スタッフや顧客、パートナー企業などの「人をとことん大切にする経営」と言う事につきます。それは、短期の業績や勝ち負けではなく、継続を第一義に、関わる人々の幸せを追求し、そのことに努力し続けることです。さらに将来的には、障がい者や高齢者などの社会的に弱い立場にある人々の幸せづくりへの思いも強く持ち、雇用や取引などを通じ、それを実践をしていくことの決意を表しています。

なぜその信念なのかについてですが、それには私自身の苦い体験が元になっています。ここ数年の日本では、長時間労働が社会問題になっています。私も自分が過労で倒れて会社をたたまざる得ない経験をし、元の奥さんに苦労をかけてしまい離婚を経て、障害ある息子と離れて暮らす現実を経験し、これじゃいけない、家族や従業員を守るために働いて居たはずなのに、何もかも失ってしまった。そんな後悔の思いが強く残っています。長時間労働で体壊して家族を失った経験をスタッフやうちのお客様にして欲しくない。そういう思いから、前の会社での経験を元にして、新しい働き方や稼ぎ方を改革していきました。

弊社は出社義務は週4日で、仕事が終わっていれば毎週三連休にも出来る働き方をしています。弊社のスタッフの中にはその休みを活かして、初めての子育てに時間をかける父親、金曜日毎週パートナーとディズニーランドに通う人、声優の夢に向かって週末レッスンする人、私の様に離れて暮らす障害ある息子をいつでも何時でも受け入れる事が出来る様に備えたい人、それぞれ仕事だけではなく人生を見つめながら生きて欲しい。そんなことを実現できる稼ぎ方と働き方を試行錯誤で進めています。それが実現出来たのも、デザイン会社では普通にある受託の仕事を減らして、経営コンサルと同時にクリエイティブを提供するビジネスモデル変換したからです。

前の会社潰した時に倒れて運ばれた病院のベットで色々分析してたら、ほとんどの売り上げは上位数パーセントのお客様で達成されていた事に気付いて、喜んでお金を払って価値を認めてくれたお客様だけを徹底的に喜ばせよう。という方針に変えたからこの働き方が可能になりました。働き方の上流の稼ぎ方を根本的に時代に合わせて変えないと、長時間労働などの働き方を改革できないと痛感し、小さいながらですが、心あるスタッフと共に試行錯誤で実践しています。

「人をとことん大切にする経営」の次のステップとして、新規事業のKUDENを展開し、縫製工場をはじめとしたものづくりの職人と障害者雇用を結び、関わる人全てを大切にする経営をさらに突き進めていきたいと挑戦しているところです。青臭いと笑われるかもしれませんが、真剣に取り組んでいます。

(参考資料)
経営しているGerbera Design株式会社(旧佐藤創作デザイン事務所Gerbera)の働き方改革が、2016年12月にの東京新聞の朝刊の一面と作家で働き方評論家の常見陽平の著書である「なぜ、残業はなくならないのか(祥伝社新書) 」に中小企業の実践例として紹介されています。

【探訪 都の企業】<働き方改革編>(上)出社週4回、8時間勤務 会社の稼ぎ方変える

【なぜ、残業はなくならないのか(祥伝社新書) 】

ーー 国際市場はKUDENをどのように見えていると思いますか?そして、KUDENはどのような印象を世界中に残されたいですか?

国際市場から見たKUDENは、ファッションに敏感な層がメインでは無く、日本のアニメ、漫画、食、ものづくり、禅(ゼン)や芸術などの文化に触れ、そこに自身の価値観と共感する人々がKUDENを愛してくれていると思います。

今回のSamurai Mode Jacketを予約販売していく中でも様々な苦難がありましたが、購入してくれているお客様から、ジャケットを待ち遠しく思ってくれている連絡や、息子のために挑戦している私をあなたは侍だと励ましてくれるメッセージが世界中から届いてスタッフと感激しているんです。

ただの服を好きな人々ではなく、KUDENというブランドの持つ誠実さ、意思の強さ、私達はそれを「凛とする」と呼んでいて、英訳では「thoughtful life」(思慮深い生活)と名付けてます。そんなブランドの世界観や「職人の後継者不足と障害者雇用をデザインで結びたい」という、私のビジョンに共感してくれている世界中の優しい仲間たちに出会えたと感じています。

そんなKUDENの世界観やビジョンに共感してくれている人の期待を裏切らない様にさらに努力を重ねていきたいと思います。

 


それはCEOの佐藤貴浩氏の親密なインタビューの前編でした!読んだ後、どう思ってますか?どう感じますか?Japan Italy BridgeのFacebookでご感想をシェアしてください!

また、今、インタビューに言及されたのSamurai Mode Jacketは新作商品のSamurai Mode Shirtと共にオンラインストアで発売しております!それ以外、豪華なビンテージ着物と羽織もストアで販売しておりますから、是非チェックしてください!

そしてKUDENの話はまだまだ終わっていませんよ!ブランドアプローチと将来の計画についての話は後編なるので、お楽しみにしてください!

 

<お問い合わせ>
メール: support@ku-den.jp

<関連リンク>
ウェブサイト:https://ku-den.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/kudenjp/
Instagram:KUDEN by TAKAHIRO SATO | haoru by KUDEN